概要
福井大学医学部(旧福井医科大学)産科婦人科学講座は昭和56年(1981年)4月1日に開設され、初代富永敏朗教授(1981.4-1996.3)、二代目小辻文和教授(1996.6-2012.3)、そして三代目吉田好雄教授(2012.6-)と受け継がれています。
当教室は、福井県が生んだ幕末の偉人橋本左内先生の座右の銘のごとく「急流中底之柱即是大丈夫之心:きゅうりゅうちゅうていのちゅうすなわちこれだいじょうぶのこころ (はげしい流れの中に、たおれず、流されず、毅然と立ってがんばる底柱) 」を信念として、大学医学部の臨床教室に課せられた使命である、1) 臨床、2) 教育、3) 研究、を果たしていくととともに、福井県内唯一の医師育成機関である大学病院産婦人科として、福井県の地域の産婦人科医療の維持・発展に主導的な役割を担うことです。
沿革
教室の沿革
- 1981年4月1日
- 開設。初代富永敏朗教授、麻生武志助教授が中心となり福井医科大学 (現福井大学) 医学部産科婦人科学教室の、教室運営が始まる。
- 1982年2月10日
- 富永敏朗教授が初めて学生講義。
- 1983年10月20日
- 福井医科大学附属病院の診療が開始されると同時に産科婦人科の診療も開始。教室の記録によると、最初の入院患者さんは昭和58年11月4日、最初の手術は11月15日、最初の分娩は12月16日であった。
- 1984年5月26日
- 教室野球チーム“福井Chorions”結成。
- 1984年12月7日
- 第1回教室供養。 (東超勝寺)
- 1985年1月14日
- 臨床実習開始。
- 1988年2月1日
- 麻生武志助教授が東京医科歯科大学の教授に栄転。
- 1991年3月30日
- 教室10周年記念式典 同門会発足 (鸛の会) 第1回総会開催。
- 1996年3月31日
- 初代教授富永敏朗先生御退官。
- 1996年6月16日
- 小辻文和助教授が、二代目福井医科大学医学部産科婦人科学教室の教授に昇任。
- 2003年10月1日
- 福井大学と福井医科大学が統合し、病院名が福井大学医学部附属病院に名称変更。
- 2011年4月1日
- 周産期母子医療センターが設置。
- 2012年3月31日
- 二代目教授小辻文和先生御退官。
- 2012年6月1日
- 吉田好雄准教授が、三代目福井大学医学部産科婦人科学教室の教授に昇任。
- 2012年8月1日
- 周産期母子医療センターが総合周産期母子医療センターに指定。
教室の主な主催学会
- 1989年7月15日~16日
- 第7回日本受精着床学会(フェニックスプラザ、会長 富永敏朗教授)
- 1991年9月28日~29日
- 第39回日本産科婦人科学会北日本連合地方部会総会学術講演会(フェニックスプラザ、会長 富永敏朗教授)
- 2001年11月26日~29日
- 2nd Canada-Japan Bilateral Workshop on Hormone Reproduction & Reproductive Biology(国際交流会館、会長 小辻文和教授)
- 2005年
- 第53回日本産科婦人科学会北日本連合地方部会総会学術講演会(自治会館、会長 小辻文和教授)
- 2014年3月3日〜4日
- International Workshop on Molecular Functional Imaging for Brain and Gynecologic Oncology(Fukui2014)(ユアーズホテルフクイ、会長 吉田好雄教授)
- 2014年5月31日〜6月1日
- 第42回北陸産科婦人科学会総会・学術講演会(ユアーズホテルフクイ、会長 吉田好雄教授)
- 2018年2月24日
- 第6回婦人科がんバイオマーカー研究会学術集会(AOSSA、会長 吉田好雄教授)
- 2018年6月16日〜17日
- 第46回北陸産科婦人科学会総会・学術講演会(ユアーズホテルフクイ、会長 吉田好雄教授)
- 2018年8月31日〜9月1日
- JSAWI第19回シンポジウム(淡路夢舞台国際会議場、会長 吉田好雄教授)
- 2019年9月28日〜29日
- 北日本産科婦人科学会(ザ・グランユアーズフクイ、会長 吉田好雄教授)
教職員の主な受賞履歴
- 1990年
- 日本産科婦人科学会学術奨励賞 (根上晃先生)
第4回 日本動物実験代替法学会 ゴールデンプレゼンテーション賞(根上晃先生) - 1999年
- 6th International Congress on Hormone and Cancer ベストプレゼンテーション賞 (吉田好雄先生)
Best Gynaecologic Oncology of Canada Research Paper Award at the 55th Annual Meeting of the Society of Obstetricians and Gynaecologists of Canada. (佐々木博正先生) - 2000年
- Best Research Paper presented at the 47th Annual Meeting of the Society for Gynaecologic Investigation. (佐々木博正先生)
- 2005年
- カナダオタワ大学:outstanding research contribution賞 (折坂誠先生)
日本産科婦人科学会学術講演会優秀演題賞 (西島浩二先生)
日本産科婦人科学会グットプレゼンテーション賞 (打波郁子先生) - 2008年
- 日本産科婦人科学会学術講演会:Good Presentation賞
- 2009年
- 卵巣に関する国際カンファレンス2009:Poster Award賞 (折坂誠先生)
北日本産科婦人科学会:優秀演題賞 (折坂誠先生) - 2010年
- Outstanding JNM (Journal of Nuclear Medicine) Articles for 2009(Clinical Investigations)優秀論文賞受賞 (吉田好雄先生)
- 2011年
- SNM (Society of Nuclear Medicine) 2011 Annual Meeting 腫瘍臨床診断部門 1st Prize受賞 (吉田好雄先生)
第16回日本生殖内分泌学会学術集会:学術奨励賞 (折坂誠先生) - 2012年
- 日本産科婦人科学会学術講演会:優秀演題賞 (西島浩二先生)
- 2016年
- 第68回日本産科婦人科学会総会・学術講演会:優秀演題賞 (山本真先生)
- 2017年
- 第65回北日本産科婦人科学会総会・学術講演会:優秀演題賞 (山本真先生・西村俊哉先生)
- 2018年
- 第66回北日本産科婦人科学会総会・学術講演会:北日本産科婦人科学会学会賞 (西野千尋先生)
- 2019年
- 第58回日本臨床細胞学会秋期大会:Silverberg Cytology Award (大沼利通先生)
歴代教授の紹介
初代教授(1981年4月-1996年3月)富永敏朗先生
慶應義塾大学卒
京都大学医学部婦人科産科学教室助教授から就任
生殖・内分泌学
2代目教授(1996年6月-2012年3月)小辻文和先生
神戸大学卒
福井医科大学産科婦人科学教室助教授から昇任
視床下部・下垂体・卵巣系の内分泌学、手術学